2004.12.27

「さまよう刃」東野圭吾読了

ISBN4-02-257968-4 [amazon]
>> 東野圭吾公式HP

内容的には,殺人事件をテーマにしたお話。最近の作品では「手紙」・「殺人の門」あたりが殺人事件にまつわる話であった。
このうち,「手紙」はお薦めです。が……。

さて,東野氏の小説はほぼ読破してるんだけど,最近はイマイチって感じだったので,ちょっと心配しつつ読みはじめました。

一番最初の感想は帯いらね。
帯の煽りを読んだせいで,先がちらついてて読むのがイヤだった。

でも,途中からは,一気に読めました。
内容的にも引き込まれて,色々頭に思い浮かべながら読みました。

子供とかいないんだけど,いたらどうなんだろう?何ができるんだろう?
ただ,それがあるからって逃避するってのも間違いなんだろうけど,どうしてもイヤなことがあるんだったら,許容範囲や想像範囲のイヤなで収まるところにおちついていたいって思いもある。

自分とは関係ないと思うことが,あるとき,自分自身のことになるんだろうけど,当事者になったら,何ができるかとか,色々考えてました。

で,結論というか,一番の感想は,
罪というか,自分の取った行動の責任は,犯罪じゃなくてもきちんと取ってほしい。
そういう姿勢を偉い人や上に立つ人や大人がきちんと取る必要がある,または,それを見せるようにしないといけない。
ということ。で,そのようなことを繰り返してよくなっていけばいいと思いました。


テーマ的にもアレなんで,最後は,色々あるんだろうけど,結末は好きじゃないです。
感情移入の問題もあるんだけど,どうも腑に落ちないというか,何というか……
でも,そうするしかないんだよねってのもありつつ。

#それ以上に本当の最後の5,6ページは蛇足って感じで。
#謎解きとしては必須なんだろうけど,内容的には,どうでもいいというか……
#後日譚・エピローグみたいに,まるっきり独立させてくれたほうがいい気がします。


内容に触れていないんで,やたらと,それとかあれとかで散漫になってしまった……

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2004.12.23

「The Art of Computer Programming Volume1」買った。

ISBN4-7561-4411-X [amazon]

C++の設計と進化を買おうとしてたんだけど,2005-01-19に伸びたみたいなんで,買うたやめた,を繰り返してた,「The Art of Computer Programming Volume1」をクリスマスプレゼントとして買ってみた。

本体価格9,800なんで,税込みで10,290で壱萬円を越える……

#いまだにこの辺の消費税の感覚が……

とりあえず,プログラマってんだったらこれくらいの読んどけ!!って感じだ。


とはいうものの,結構辛い……
高校数学までは,屁でもなかったんだけど,大学の数学でへろへろんなったのを思い出して……
できないわからないってどうしようもない感覚を久しぶりに思い出せました。

まだ,初っぱななんだけど,いきなり半泣き状態……
アルゴリズムの説明に,集合が出てきて,なんか説明しているらしいんだけど,なんにもわかりません……
#言っていること・示したいことはわかるんだけど,なんでそれがそう意味しているのかがいまいち。
##もう少し,時間を取って手を動かさないとダメなんでしょう。きっと……

でも,やっぱり,この辺のことをやっといて欲しいです。
文法を中途半端に覚えただけで,プログラマだとかいう訳のわからんのが多いけど,この辺を新人研修でやってくれんかと……
って,やったらやったで,みんなやめてしまいそう……
その前に教える側が……

#ただ,情報処理の資格より,こういうのを読みこなせるかどうかを見たほうがよっぽど評価対象になる気もします。


とりあえず,僕としては,高かったんで,冬休みの宿題とします……

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「いやでも楽しめる算数」清水義範読了

ISBN4-06-274983-1 [amazon]

どうころんでも社会科
もっとどうころんでも社会科
おもしろくても理科
もっとおもしろくても理科
に続く本。

算数ってのは,どうも苦手。
数学の方は何とかなるんだけど……
どうも,ちゃんと仮定して論理的に色々ひねくって考えるのが面倒……
わかんないもんはわからんと,xとかにしといてってのができないんで。

けど,それはそうとしても,数字を見ていたりするのは嫌いじゃないし,算数が嫌いでもない。
そんなせいなのかもしれんけど,読んでて,楽しい本なんで,これもお薦めです。


いろんなことがわかりやすい説明で書いてあるんで,今算数を教えなきゃいけない人にはこれくらいは押さえといてもらわんと……

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2004.12.07

「コッペリア」加納朋子読了

ISBN4-06-211920-X [amazon]

人形ってだけで,乱歩的なって印象しか持てない品行な発想力なんですが……

第1章・第2章と加納氏の他の作品の印象と違ってなんか,イヤな感じを受けます。
で,その第2章まででも,ちゃんとした作品となっているんですが,やっぱり第3章が本領発揮って感じであったかい感じになれます。

って,さっき書いたのと同じようにこの作品も相似性があって,物の見事にはまって楽しめました。

これで,とうとう加納氏の作品を全部読んでしまいました……
次の作品が今から楽しみです。

さて,これからは誰のを読もうか……

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「神のふたつの貌」貫井徳郎読了

ISBN4-16-768201-X [amazon]

とあることがあって,部屋ん中を片づけていたら,発見しました。
大分前に朝倉と母がいなくなるまでは読んでたんだけど,その段階で行方不明でした。

さて,つい最近この人の「鬼流殺生祭」「妖奇切断譜」あたりを読んでいまいち……な風だったんで,期待しなかったんですが……

面白かったです。
ただ,いや~な雰囲気も無きにしも非ずで,救いがないって気もしますが。

単純に術中にはまってしまいました。
って,同じようなのにもののみごとにはまってます。ってはまれるのが楽しいんですが。

内容的には,どうでしょう。ミステリーとしては非常に楽しいです。

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「Lepton先生の「ネットワーク技術」勉強会」Lepton読了

ISBN4-7981-0768-9 [amazon]

闘わないプログラマで有名な,Leptonさんの書かれた本。
「アホでマヌケなプログラミング」に続いて買ってみました。

ネットワーク関連のプログラミングをやってるんだけど,ベースも何もないままやってたんですが,非常に読みやすくわかりやすかったです。

最近読んでた技術書がヘロヘロだったんで,う~んこんなもんなんか???と言う感じでしたが,やっぱり,ちゃんとしたもんはちゃんと読みやすいです。
文章が平易(帯によると,軽妙らしい……)ってのもあるけど,ちゃんと話が展開されてて押さえられるとこが押さえられています。

ネットワーク関連で色々知りたい人にお薦めです。

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2004.11.23

「センス・オブ・プログラミング!」前橋和弥読了

ISBN:4-7741-2173-8:[amazon]

#批判ばっかでもアレなんで……

こちらもいまいち対象読者が不明です。
結構内容的にとっちらかった感があります。

ただ,例の本と違って内容はしっかりしてます。

とはいえ,好き嫌いというか,好みの異なる点もちらほら……

ダミーノード・番兵<思いっきり使います。
ただ,この辺は,低レベルなのを作っておいてインタフェースを公開,APレベルからはインタフェースを使うっていう風にします。
全部なめるのをftw()っぽくしたり,イテレータ風にラップしたりして使います。

フローチャートは,設計の役には立たない。
どうだろう……
使うような使わないような……
やりたいことを明確化するときには便利です。あと,ループは必須です。
って,基本的に設計ってあまりやってないような……
本書の記述も,具体的な手順ってのが,外部仕様にオチてくるはずなんで,とすると,フローチャートはアリって論理になる気もしますが……
あっ,そういえば,画面遷移のフローチャートはよく書きますね。


話変わって……

こういう本って,読んだほうがいい人は読まないんだよね……
読んでも,根拠・背景を理解せず,結論だけつかって謎な状況になったりと。
でも,センスってなんだろう???
先天的なんだろうか???
やれば身につく???
↑にしても,肝要なのはどのようにやるかってとこだと思うけど……よくわかりません。

あと,Pointってのが所々に入っているんだけど,これのまとめがないのが残念。Code Readingとかだと,最後に「コードを読むための金言集」があるんだけど……

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「スモールコンパイラの制作で学ぶプログラムのしくみ」読了できず……

ISBN:4-7741-2177-0: [amazon - bk1 - jbook]

どうなんだろう。
あまりに,けちょんけちょんにするのも気が引けるが……
どうも我慢ならん。

#単純に対象読者ではないってこともあるだろうけど。

リンゴ畑のたとえはさっぱり意味不明……
日本語の構文解析も「は?」って感じ。
単なる個人的なレポートで人に見せるレベルのものになってないと思います。

もうちょっと,論理展開をなんとかしようよ。

2章から,作成が始まるのだが,突然「これから作成するコンパイラの名前をCellコンパイラと呼ぶことにします。言語をCell言語と呼び,Cellはコンパイラ・インタプリタ方式なので,Cellの仮想機械をCell/VMと呼ぶこととし,全体はCellシステムと呼びます。」とある。

う~ん,理解できない……
普通「今回作成する,言語をCellとし,コンパイラをCellコンパイラと呼びます。」って,言語ありきの気がします。これはよいとして,突然「Cellはコンパイラ・インタプリタ方式なので」ってどう「なので」?今,決めたんじゃないの???

この本,全体的に,「なので」といいつつ,全然理由になっていないとこがおおい気が……

図2.18のコーディングもへ?もうちょっとインデントをちゃんとしようよ。
って感じだし,途中で,識別子の辞書を作るんですが,何故か,悩むらしい……Javaなら,Hashにしちゃえばいいんじゃなくて?なんでわざわざ作るんでしょう……しかも,番兵まで入れて……Cで作ってるんじゃないんだから……

う~ん,自分がそうやったのはかまわないんだけど,一般的な参考書にしようってんだったら,あまりにも酷すぎです。

はっきりいってお薦めできないです……

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2004.10.01

「暗黒館の殺人」綾辻行人読了

(上)ISBN4-06-182388-4: [amazon]
(下)ISBN4-06-182389-2: [amazon]

ようやく読み終わりました。
長かった……
綾辻らしいって言えばそうなんだろうけど,やっぱり,いまいち感が残りました。
どこがって書くとネタばれになるんで略すけど,そりゃ反則でしょって感じです。
館シリーズ全体でそんな感じですが……

それと,読んでいる最中もなんとな~く京極っぽい雰囲気や形だったけど,オチの展開もそれっぽくて……

ひまつぶし的に読んでくのは,いいけど,面白さを期待するとちょっと読後感があれかも。

綾辻って,個人的には,囁きのほうが好きです……

が好きな人にはいいかもしれないけど,全員が良いと思うものでもないかなって感じでした。

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2004.08.22

「BECK」アニメ化

>> 月刊少年マガジンWEB

一番お気に入りの雑誌です>「月間少年マガジン」
2・3をのぞいて,全部お気に入りです。

そんなかで,1・2を争う「BECK」が映像化されるようで……
ここしばらく,中弛みっぽくてあれでしたが,復活後はそれなりに盛り上がってきたんで,非常に興味はあります。
さて,あの音のない中での音楽をどれだけ表現できるか,楽しみでもあるんですが,あのキャラ設定を見ると……
妙にすっきりしてて……確かに表紙とかはあれだったりするんですが……
もう少し,荒い感じがあるといいけど。

とくに,「DEAR BOYS」の件もアレなんで……
何であれはあそこまで,クソになったんだろう……
「スラムダンク」のがまだましでした……

そういえば,「マガジン」系のはろくなものがないような気もします。
「ジャンプ」のはどれもこれもいい感じです。
「サンデー」も結構並みもありますが,「マガジン」はどいつもこいつもって感じです。
「はじめの一歩」は逆にそれがいい感じだったりもしましたが……

#とはいっても,「ミスター味ッ子」は最高でした。

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