「さまよう刃」東野圭吾読了
ISBN4-02-257968-4 [amazon]
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内容的には,殺人事件をテーマにしたお話。最近の作品では「手紙」・「殺人の門」あたりが殺人事件にまつわる話であった。
このうち,「手紙」はお薦めです。が……。
さて,東野氏の小説はほぼ読破してるんだけど,最近はイマイチって感じだったので,ちょっと心配しつつ読みはじめました。
一番最初の感想は帯いらね。
帯の煽りを読んだせいで,先がちらついてて読むのがイヤだった。
でも,途中からは,一気に読めました。
内容的にも引き込まれて,色々頭に思い浮かべながら読みました。
子供とかいないんだけど,いたらどうなんだろう?何ができるんだろう?
ただ,それがあるからって逃避するってのも間違いなんだろうけど,どうしてもイヤなことがあるんだったら,許容範囲や想像範囲のイヤなで収まるところにおちついていたいって思いもある。
自分とは関係ないと思うことが,あるとき,自分自身のことになるんだろうけど,当事者になったら,何ができるかとか,色々考えてました。
で,結論というか,一番の感想は,
罪というか,自分の取った行動の責任は,犯罪じゃなくてもきちんと取ってほしい。
そういう姿勢を偉い人や上に立つ人や大人がきちんと取る必要がある,または,それを見せるようにしないといけない。
ということ。で,そのようなことを繰り返してよくなっていけばいいと思いました。
テーマ的にもアレなんで,最後は,色々あるんだろうけど,結末は好きじゃないです。
感情移入の問題もあるんだけど,どうも腑に落ちないというか,何というか……
でも,そうするしかないんだよねってのもありつつ。
#それ以上に本当の最後の5,6ページは蛇足って感じで。
#謎解きとしては必須なんだろうけど,内容的には,どうでもいいというか……
#後日譚・エピローグみたいに,まるっきり独立させてくれたほうがいい気がします。
内容に触れていないんで,やたらと,それとかあれとかで散漫になってしまった……
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